開催主旨 | |
今もなお実現していない原子核・素粒子物理の大きな課題として、ニュートリノ
レス2重ベータ崩壊の発見と暗黒物質の直接検出があり、現在、世界中で激しい
競争が繰り広げられています。
これらの検出感度を上げるためには、新しい工夫が必要であることはいうまでも
ありませんが、すでに、数100kgからtonスケールのターゲット質量が必要な段階
に入ってきています。 |
神岡の地下においても、ニュートリノレス2重べータ崩壊の発見を目指す
KamLAND-Zen、CANDLESが行われており、また、DMに関してはXMASS、NEWAGEが進展
しています。また、国内各研究機関においても、関連した様々な開発研究が進んで
います。これらの実験は、低エネルギーのニュートリノ検出実験と同様に極低バッ
クグラウンドを必須とするという共通点をもっており、技術的要件を共有するこれ
らの分野の研究者が有効な協力をしなければ、大規模化が必須となる今後の国際競
争に対応することはできません。 | |
この為,これらの分野で研究を進める国内研究者が、
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1)国際競争の中での各プロジェクト(R&Dを含む)の現状と将来の展望、必要なリソースの理解
2)関連する実験技術に対する情報共有
3)分野全体での効率的かつ競争力のあるロードマップの構築
4)予算要求を含むプロジェクト実現への共同歩調
5)長期的な競争力を維持するための多様性を担保したR&Dの積極的推進と支援
6)’コミュ二ティー’の拡大を含む人材交流の活性化と人材育成
7)国際共同実験の進め方
など、を共通の認識として、議論、推進して行く必要があるのではないでしょうか。 |
今回、極低バックグラウンド素粒子原子核実験談話会では、単なる研究会ではなく、
以上のような観点のもと、目的を共有する、ある種のコンソーシアム形成を見据えた
議論をおこない、今後も、研究会を継続したいと思います。 |