DBDTE2022 workshop

二重ベータ崩壊核行列要素に関する実験理論合同研究会


2022年10月03日〜04日
大阪大学核物理研究センター

案内文

皆さま

新学術領域「地下から解き明かす宇宙の歴史と物質の進化」(新学術「地下宇宙」)と大阪大学核物理研究センターの共催で、「二重ベータ崩壊核行列要素に関する実験理論合同研究会」を開催します。

皆さまのご参加をお待ちしております。

「二重ベータ崩壊核行列要素に関する実験理論合同研究会」世話人

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           記

研究会概要
ニュートリノを伴わない二重ベータ崩壊の発見は、物質優勢宇宙の誕生の謎を解明する決定的な手掛かりとしてだけでなく、ニュートリノ質量の階層構造を決めるうえでも極めて重要です。
近年、二重ベータ崩壊実験の将来計画では、逆階層領域(質量10~20meV)から順階層領域(質量~数meV)での探索が世界中で提案されています。
測定量である崩壊の半減期からニュートリノ質量を決めるには、核行列要素(NME)が必要であり、ニュートリノ質量の議論を行う上では、その計算精度の向上が求められています。
本研究会は、実験的な立場からは、「どのような測定を行うと核行列要素計算に対して重要なインプットができるか」、また理論研究側からも、「実験でこういうものは測定できないのか」という要望や提案を議論するという点に主眼を置いています。

ニュートリノ放出を伴う二重ベータ崩壊(基底状態、励起状態の双方への崩壊)の半減期精密測定などといった、二重ベータ崩壊に関連した事象の測定結果だけでなく、二重荷電交換反応を使ったdouble GT transition強度や、他にも加速器を使った原子核反応の測定で重要な知見を与えられそうなものとして、どのようなものがあるか、などを実験研究者と理論研究者の間で議論を行い、緊密な連携関係を構築して今後の核行列要素計算の理論的不定性の低減につながる議論や研究の展開を目指しています。

また、有機的な議論を喚起するため、講演者の講演とディスカッションを行う一般的な形式の研究会に加えて、研究会での講演内容や議論を受けて特定のテーマを用意し、それに沿って自由に討議を行うパネルディスカッションの時間を設けます。

研究会Webページ
https://www.lowbg.org/ugap/ws/dbd2022/index.html

二重ベータ崩壊核行列要素に関する実験理論合同研究会
日時:2022年10月03日(月)〜2022年10月04日(火)
会場:大阪大学核物理研究センター
共催:新学術領域「地下から解き明かす宇宙の歴史と物質の進化」
   大阪大学核物理研究センター

研究会テーマ
おもなテーマは、下記のとおりです。
  • 二重ベータ崩壊の核行列要素
  • ニュートリノを放出しない二重ベータ崩壊の実験的研究
  • 加速器を使った原子核反応の測定

また、予算に限りはありますが、若手研究者には旅費のサポートがあります。
サポートが必要な方は下記世話人宛にご連絡ください。

皆さまのご参加をお待ちしております。

「二重ベータ崩壊核行列要素に関する実験理論合同研究会」世話人
吉田斉(大阪大学大学院理学研究科)
梅原さおり(大阪大学RCNP)
嶋達志(大阪大学RCNP)
日野原伸生(筑波大学計算科学研究センター)
井上邦雄(東北大学ニュートリノ科学研究センター)